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プリンターは本体価格だけで選ばない。インク代まで見た後悔しにくい選び方

プリンターは本体価格だけで選ばない。インク代まで見た後悔しにくい選び方

プリンター選びで後悔しやすいのは、購入時の本体価格だけを見てしまうケースです。たまにしか使わないなら安いカートリッジ式でも十分なことがありますが、学校書類、仕事の資料、年賀状、写真などを毎月印刷するなら、1枚あたりのインク代があとから効いてきます。

結論から言うと、月に何十枚も印刷する家庭や小規模オフィスは、大容量インクタンク型を候補に入れる価値があります。一方で、年に数回だけ使う人は、本体価格、置き場所、スマホ印刷のしやすさを優先したほうが合う場合もあります。

この記事では、2026年5月19日時点で確認できるメーカー公式情報をもとに、プリンターを選ぶときの判断軸を整理します。価格やインクコストは機種、販売店、インク容量、測定条件で変わるため、購入前には必ず最新の製品ページも確認してください。

  • 本体が安くても、カラー文書を多く刷るとインク代が重くなる
  • 大容量インクタンク型は本体価格が高めでも、印刷枚数が多い人ほど差が出やすい
  • 写真重視、文書重視、モノクロ中心では選ぶべき機種が変わる
  • 「月に何枚印刷するか」を先に決めると、失敗しにくい
目次

後悔しにくい選び方は「本体価格+3年分のインク代」で見ること

プリンターは、買った日に支払う金額だけで終わりません。インク、用紙、交換部品、置き場所、接続トラブルへの対応まで含めて使い続けるものです。

特に差が出やすいのがインク代です。

たとえばキヤノンのカートリッジ式モデル「PIXUS TS5630」は、公式仕様でA4カラー文書のインクコストが大容量インク使用時で約21.2円、A4モノクロ文書が約10.0円とされています。一方、特大容量タンク搭載の「G6030」はA4普通紙でモノクロ約0.5円、カラー約1.0円と案内されています。

これは機種同士の単純な優劣ではありません。安い本体で十分な人もいます。ただ、月に100枚、200枚と刷る人にとっては、1枚あたり数円から十数円の差が積み上がります。

ここがポイント: プリンターは「安く買えたか」ではなく、「自分の印刷枚数で使い続けても納得できるか」で見るほうが後悔しにくいです。

プリンターの主な選択肢

家庭用や小規模利用で迷いやすい選択肢は、大きく4つに分けられます。

カートリッジ式インクジェット

本体価格を抑えやすく、家電量販店でも選択肢が多いタイプです。年賀状、学校書類、たまに写真を印刷する程度なら扱いやすい選択肢です。

注意したいのは、インクカートリッジの交換頻度です。エプソンの「EW-456A」はA4カラー文書のインクコストが約15.3円とされています。少量利用なら問題になりにくい一方、毎週まとまった枚数を刷る人は、あとから割高に感じることがあります。

大容量インクタンク型

エプソンのエコタンク、キヤノンのGIGA TANK、ブラザーのファーストタンクのように、インクを多く入れられるタイプです。

エプソン「EW-M634T」はA4モノクロ文書約0.4円、A4カラー文書約1.0円。ブラザーのファーストタンクも、対象モデルでA4カラー文書約4.1円、モノクロ約0.8円など、カートリッジ式より低いランニングコストを打ち出しています。

本体価格は高めになりやすいので、印刷枚数が少ない人には過剰な場合があります。逆に、学習プリント、在宅ワーク資料、店舗の掲示物などを継続的に出す人には向きます。

写真重視の多色インクモデル

写真をきれいに残したい人は、インク代だけで選ぶと不満が出ることがあります。6色インクの写真向けモデルは、文書の安さよりも色再現や写真用紙での仕上がりを重視する選択肢です。

家族写真、作品、ハンドメイド商品の写真カードなどを印刷するなら候補になります。ただし、文書を大量に刷る用途とは分けて考えたほうが無難です。

モノクロレーザー

白黒の文書だけを速く、安定して印刷したい人にはモノクロレーザーも候補です。キヤノンの法人向けレーザープリンターでは、大容量トナー使用時のランニングコストをモノクロ3.4円としている機種があります。

カラー印刷や写真には向きませんが、請求書、資料、学習プリントなど白黒中心なら、印刷速度や文字の見やすさで選びやすいタイプです。

よくある失敗と避け方

プリンター選びの失敗は、性能不足よりも「使い方とのズレ」から起きることが多いです。

安い本体を買って、インク交換で驚く

本体価格が安いカートリッジ式は、購入時の負担を抑えられます。ただし、カラー文書や写真を多く印刷すると、インク交換の回数が増えます。

避け方は簡単です。

  • 月に印刷する枚数をざっくり数える
  • カラーとモノクロを分けて考える
  • 公式ページの「A4カラー文書」「A4モノクロ文書」の印刷コストを見る
  • 1年から3年分で計算する

月20枚なら差は小さくても、月200枚ならかなり違います。

写真用と文書用を同じ基準で選ぶ

写真は色の再現、用紙、フチなし印刷、退色しにくさが重要です。文書は文字のくっきり感、両面印刷、給紙枚数、印刷速度が重要です。

写真を年に数枚しか印刷しないなら、写真はネットプリントに任せて、家では文書向けプリンターを選ぶ手もあります。反対に、写真作品を頻繁に出す人は、インク代だけで写真向け機種を外すと満足度が下がります。

置き場所と給紙を見落とす

プリンターは使うときにトレイが出たり、背面給紙のために後ろの空間が必要だったりします。棚にぴったり収まっても、印刷時に使いにくいことがあります。

購入前に見るべきなのは、本体サイズだけではありません。

  • 使用時の奥行き
  • 前面給紙か背面給紙か
  • A4用紙を何枚入れられるか
  • 自動両面印刷に対応するか
  • スマホやPCとの接続方法

毎日使うなら、インク代と同じくらい置き場所の使いやすさも大切です。

判断軸はこの順番で見る

プリンター選びでは、先に機種名を眺めるより、自分の使い方を数字にしたほうが選びやすくなります。

1. 月間印刷枚数

まずは月に何枚刷るかです。

目安として、月10枚以下なら本体価格やコンパクトさを重視しても大きな失敗になりにくいです。月50枚を超えるならインク代を確認したほうがよく、月100枚以上なら大容量インクタンク型も現実的な候補になります。

2. カラー比率

カラー文書は、機種によってコスト差が出やすい部分です。学校の資料、チラシ、地図、画像入りの仕事資料をよく印刷する人は、カラー1枚あたりのコストを見てください。

白黒中心なら、モノクロレーザーやモノクロ向けエコタンクも候補にできます。

3. 写真を家で印刷するか

写真を重視するなら、文書コストだけでは決めないほうがよいです。写真用紙でのコスト、L判印刷の速さ、インク色数、フチなし印刷の対応を見ます。

写真は外部サービスで十分という人は、文書向けに絞ると選びやすくなります。

4. 交換と保守のしやすさ

インク交換の頻度が高いと、手間も在庫管理も増えます。大容量インクタンク型は補充頻度を減らしやすい一方、初期設定やインク補充の扱いに慣れが必要です。

また、長期間使わないとインク詰まりが気になる場合があります。たまにしか使わない人は、必要なときだけコンビニプリントやネットプリントを使うほうが合理的なこともあります。

タイプ別の向き不向き

選ぶべきプリンターは、安い順でも人気順でも決まりません。使う人の印刷量と用途で変わります。

タイプ 向いている人 向いていない人 継続コストの見方 失敗しやすいポイント
カートリッジ式インクジェット 月数枚から数十枚、年賀状や書類をたまに印刷する人 毎月大量にカラー文書を印刷する人 A4カラー、A4モノクロ、L判写真の公式コストを見る 本体価格だけで選び、インク交換頻度を見落とす
大容量インクタンク型 学習プリント、仕事資料、店舗掲示などを継続的に印刷する人 年に数回しか使わない人 本体価格差を、年間印刷枚数で回収できるか見る 本体の高さや奥行き、補充方法を確認しない
写真重視モデル 写真、作品、カードなど仕上がりを重視する人 文書を安く大量に刷りたい人 L判写真のインク・用紙合計コストを見る 文書コストだけで判断して写真品質を軽視する
モノクロレーザー 白黒文書を速く、多めに印刷する人 カラー資料や写真を印刷したい人 トナー代、ドラム、印刷速度、製品寿命を見る カラーが必要になったときに対応できない

本体価格よりインク代を見るべき理由

インク代を見るべき理由は、差が毎回の印刷で発生するからです。

たとえば、A4カラー文書を月100枚印刷するとします。1枚20円前後の機種なら月2,000円前後、1枚1円前後の機種なら月100円前後です。実際の印刷内容や測定条件で変わりますが、方向性はつかめます。

この差は、1か月では小さく見えても、1年、3年で効いてきます。

  • 月10枚: 本体価格の差を回収しにくいことがある
  • 月50枚: カラー比率によってはインク代の確認が必要
  • 月100枚以上: 大容量インクタンク型を比較に入れたい
  • 月300枚以上: 給紙容量、印刷速度、耐久性、保守も見る

もちろん、大容量インクタンク型が全員に正解ではありません。本体価格が高めになりやすく、設置スペースも必要です。あまり使わない人にとっては、安い本体を選ぶほうが総額で納得しやすい場合があります。

大切なのは、「安い機種」ではなく「自分の枚数で安く使える機種」を選ぶことです。

購入前のチェックポイント

最後に、候補を絞る前に次の項目を確認してください。

  • 月に印刷する枚数はどれくらいか
  • カラーとモノクロの割合はどちらが多いか
  • 写真を自宅で印刷する必要があるか
  • A4だけでよいか、はがき、封筒、名刺、A3も必要か
  • 自動両面印刷は必要か
  • スマホから直接印刷したいか
  • Wi-Fi接続だけで足りるか、有線LANやUSBも必要か
  • 給紙枚数は十分か
  • 置き場所は使用時サイズまで確保できるか
  • インクやトナーを近所や通販で買いやすいか
  • メーカー保証、修理受付、サポート情報を確認したか

特に初心者は、印刷コストと同時に「使い始めやすさ」も見てください。スマホアプリ、液晶画面、用紙セットのしやすさは、日常的なストレスに直結します。

迷ったときの選び方

迷ったら、次のように考えると候補を減らせます。

  • 年賀状や学校書類をたまに印刷するだけなら、カートリッジ式インクジェット
  • 毎月カラー文書を多く印刷するなら、大容量インクタンク型
  • 写真の仕上がりを重視するなら、写真向け多色インクモデル
  • 白黒文書が中心なら、モノクロレーザーまたはモノクロ向け大容量インク
  • 印刷頻度が極端に少ないなら、プリンターを買わずコンビニプリントも検討

プリンターは、買う前より買った後に差が出る家電です。本体価格が安い機種を選ぶこと自体は悪くありません。ただし、月に何枚刷るかを見ないまま選ぶと、インク交換のたびに割高感が出ます。

購入前に見るべき数字は、候補機種の「A4カラー文書」「A4モノクロ文書」「L判写真」の印刷コストです。そこに自分の月間印刷枚数を掛けるだけで、向いているタイプはかなり見えます。

次に確認すべきなのは、最新の販売価格と交換インクの価格です。公式の印刷コストは比較の入口になりますが、実際の総額は、販売店価格、使う用紙、印刷内容、何年使うかで変わります。

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